Wednesday, May 23, 2018 10:46 AM

ZTE罰金1400億円も 米大統領、経営陣刷新要求

 トランプ大統領は22日、中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)に対する制裁解除の代替策として「巨額の罰金を考えている。13億ドル(約1400億円)になる可能性がある」と述べた。経営陣の刷新も要求した。ホワイトハウスで行った韓国の文在寅大統領との会談冒頭で記者団に語った。

 米商務省は4月、ZTEが北朝鮮やイランに対する輸出規制に違反したとして、米企業がZTEに部品などを輸出することを7年間にわたって禁じる制裁を発動。ZTEはスマートフォンの一部販売停止に追い込まれるなど経営危機に陥った。

 トランプ氏は、ZTEへの制裁解除は「中国の習近平国家主席が要請してきた」と指摘。その上で「米企業から多くの部品を調達しているZTEを倒産させれば、米企業に多大な損害を与えることになる」と述べ、制裁解除に前向きな姿勢を見せた。解除に向け「中国と協議中で、合意していない」とも語った。(共同)