Wednesday, May 23, 2018 10:49 AM

ミサイル交渉の可能性否定 イラン、25日の核合意協議

 イランのザリフ外相は23日、イラン核合意の当事国が25日の合同委員会で米国の合意離脱表明を受けた対応策を協議するのを前に「核合意の枠組みを超えるいかなる問題も議題には上らないだろう」と述べ、欧米が問題視するイランの弾道ミサイル開発に関して交渉に応じる可能性を否定した。国営テレビが報じた。

 欧州にとって、イランがミサイル開発の制限に前向きな意思を示せば、米国に合意離脱について再考を促す説得材料になるとみられている。ミサイル開発は「防衛目的」と譲らないイランとの溝が改めて浮き彫りになった格好だ。

 合同委員会は、イランや英仏独など米国を除く核合意当事国の次官級が参加し、ウィーンで開催される。ザリフ氏は国益が保証されなければ合意離脱も辞さないとするイランの立場を踏まえ、欧州が十分な救済策を示せるか慎重に見極める姿勢を示した。(共同)