Thursday, May 24, 2018 10:51 AM

南シナ海、米中火種に 軍事拠点化にけん制強化

 米国防総省は23日、中国による南シナ海の軍事拠点化への対抗措置として、環太平洋合同演習(リムパック)からの中国排除を通告、態度変更を求めた。周辺に米艦を派遣する「航行の自由」作戦の拡大など軍事的なけん制を強める意向で、通商問題と並んで米中間の火種となりそうだ。

 中国は過去数カ月間で近隣国と領有権を争う南シナ海に築いた人工島などに重装備を相次いで導入。米側は南沙(英語名スプラトリー)諸島の要衝に対艦巡航ミサイルや地対空ミサイルなどが配備されたことを確認し、撤去を求めたが、中国は対応しなかったという。

 さらに西沙(英語名パラセル)諸島での爆撃機「轟6K」の離着陸を中国国防省が「成果」として発表したことを受けて「これ以上容認しないとの強力なメッセージ」(米当局者)を伝達することを迫られた。(共同)