Thursday, May 24, 2018 10:54 AM

消費増税時の需要対策明記 政府、骨太方針骨子案

 政府が経済財政運営の指針として6月に決定する「骨太方針」の骨子案が24日明らかになった。経済・財政改革の取り組みとして「2019年10月1日の消費税率引き上げと需要変動の平準化」を明記。「経済再生と両立する新たな財政健全化目標へのコミットメント(約束)」も柱に掲げ、財政健全化計画では経済成長に悪影響を及ぼすような過度な財政引き締めを回避する姿勢を明確にした。

 28日に開く経済財政諮問会議に提示する。与党との調整を経て、6月15日をめどに骨太方針を閣議決定する。

 昨年の骨太方針が消費税増税に関する記述を盛り込まなかったのに対し、今年は増税方針に言及した上で、増税前の駆け込み消費と増税後の買い控えを和らげる景気対策の方向性を示すことにした。増税分の柔軟な価格転嫁を小売業者に促し、一斉値上げによる消費の落ち込みを防ぐ取り組みが柱となる見通しだ。(共同)