Thursday, May 24, 2018 10:55 AM

米朝首脳会談を中止 トランプ氏が金氏に通告

 ホワイトハウスは24日、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に宛てた書簡を公開した。トランプ氏はシンガポールで6月12日に予定されていた米朝首脳会談を今行うのは不適切だとして中止を通告した。会談が実現すれば史上初で、北朝鮮の非核化と休戦状態にある朝鮮戦争の終結に向けた歴史的な一歩になると期待されたが、米朝関係は再び緊張しそうだ。

 トランプ氏は書簡で、中止理由について北朝鮮側の「敵対的な言動」を挙げた。北朝鮮は米国との関係正常化を条件に、非核化に応じると表明してきたが、事前交渉で対立を解消できなかったもようだ。16日には金桂冠第1外務次官が談話を発表し、米国が一方的な核放棄を強要するなら米朝首脳会談を「再考せざるを得ない」と警告していた。

 正恩氏は3月5日に訪朝した韓国特使団に、トランプ氏との首脳会談を行う意向を伝え、これを受けトランプ氏が米東部時間の同8日、会談に応じると表明した。(共同)