Friday, May 25, 2018 11:16 AM

籠池被告「国策勾留」 10カ月ぶり夫妻保釈

 学校法人「森友学園」を巡る補助金詐取事件で詐欺と詐欺未遂の罪に問われ、10カ月近く勾留されていた学園前理事長籠池泰典被告(65)と妻諄子被告(61)が25日、大阪市都島区の大阪拘置所から保釈された。籠池被告は大阪市北区の大阪弁護士会館で開いた記者会見で「国策勾留と認識している。妻は全くの冤罪だ」「小学校の建設は諦めていない」と語った。

 23日の大阪地裁の保釈決定に対し大阪地検が不服として申し立てた準抗告を、地裁が25日に棄却した。保釈保証金は籠池被告が800万円、諄子被告が700万円。

 籠池被告は会見で安倍晋三首相に対し「為政者は本当のことを言うべきだ。正々堂々と伝達、報告するものだ」と持論を展開し、昭恵夫人についても「本当のことをしっかり伝えていただいたらいいのではないか」と話した。夫人から100万円の寄付金を受け取ったなどと証言した昨年3月の証人喚問に触れ、「言ったことに虚偽はない」と繰り返した。(共同)