Friday, May 25, 2018 11:19 AM
米の新イラン政策、難航も 中東全域で影響力排除狙う
ポンペオ米国務長官が21日に発表した新イラン政策は、核開発のさらなる制限のほか、弾道ミサイル開発の抑止や内戦下のシリアからの部隊撤収も含み、中東全域からイランの影響力の排除を目指す意図を明確に打ち出した。イランにとっては譲歩の余地がない「国策」ばかりで、新政策の推進は難航が見込まれる。
12項目にわたる米側の要求のうち、ウラン濃縮の完全停止など核開発制限を除く大半が、中東での米国の同盟国でイランと確執を深めるイスラエルやサウジアラビアに肩入れする内容だ。
中東の覇権を争うイランとサウジが代理戦争を続けるシリアからイランの指揮下にある全部隊の撤収を促し、イエメンでは親イラン武装組織「フーシ派」への軍事支援停止を求めた。イラクでイランが支援し、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討作戦で勢力を拡大したイスラム教シーア派民兵組織の武装解除も含めた。(共同)
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