Friday, May 25, 2018 11:21 AM
EU、個人情報保護厳格化 データ規制、世界標準にも
欧州連合(EU)は25日、個人情報保護を厳格化する新規則を施行した。企業などによる個人情報の域外移転を大幅に制限し、違反すれば巨額の制裁金を科される恐れがある。インターネット上の個人情報や閲覧履歴の消去など「忘れられる権利」も規定。デジタル時代の個人情報保護の世界標準となる可能性がある。
新規則は「一般データ保護規則」(GDPR)と呼ばれ、EU加盟国にノルウェーなど3カ国を加えた31カ国で実施される。欧州に拠点がなくても取引がある企業・団体は順守が求められるため、影響は全世界に及ぶ。
個人情報持ち出しは情報保護がEU並みの「適切な水準」にあるとEUが認定するスイスなどの国・地域向けか、個別要件を満たした場合のみ例外的に可能。日本は「適切」と認められていないが、日EUは互いの進出企業が現地で得た個人情報の柔軟な持ち出しを可能にすることで大枠合意しており、今夏にも実現する見通しだ。(共同)
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