Friday, May 25, 2018 11:21 AM

米、車輸入制限に反対拡大 与党幹部「即時撤回を」

 トランプ政権が検討する自動車の輸入制限への反対論が24日、議会や業界内で広がった。コーカー上院外交委員長(与党共和党)は「即時撤回すべきだ」との声明を発表した。日本や韓国などの自動車メーカーが加盟する世界自動車メーカー協会(本部ワシントン)は「輸入車に高関税を課せば消費者が大打撃を受ける。こんな保護策は誰も求めていない」と訴えた。

 トランプ大統領は23日、自動車の輸入増が米国の安全保障を脅かしているとみて、ロス商務長官に輸入制限の検討を指示した。一方的な是正策を認めた通商拡大法232条に基づき、ロス氏は輸入車に最大25%の追加関税を課す案などを検討しているとされる。

 コーカー氏は声明で「車に高関税を課すために232条を使う理由は何もない。危険だ」とも指摘。上院で貿易政策を審議する財政委員会のハッチ委員長(共和党)も、輸入制限は「完全な間違い」との声明を出した。(共同)