Tuesday, May 29, 2018 11:26 AM

核兵器禁止条約を支持 被爆死した米兵のめい

 広島に原爆が投下された1945年に米兵捕虜として被爆し、その後死亡した米海軍艦載機の搭乗員ノーマン・ブリセットさん=当時(19)=のめいのスーザン・アチンスキーさん(58)は28日、共同通信の取材に「われわれは核兵器を持つべきではないと思う」と述べ、保有や使用を全面的に禁止する核兵器禁止条約を支持する考えを明らかにした。

 アチンスキーさんは米国の戦没将兵記念日(メモリアルデー)の28日、ボストン北郊ローウェルでブリセットさんら戦没者の慰霊式に参列。米兵捕虜が被爆死した事実を調べた歴史研究家森重昭さん(81)=広島市=と2015年以来の再会を果たした。「森さんは本当に素晴らしい人。来てくれてとてもうれしい」と笑顔で語った。

 米国などの核保有国や米国の核の傘に依存する日本が核抑止力に基づく安全保障を重視し、核禁止条約に反対していることについては「政治のことは分からない」としながら「私は核兵器禁止を支持する」と話し、核兵器のない世界を目指すべきだと強調した。(共同)