Wednesday, May 30, 2018 10:40 AM

適用除外延長は望み薄 米輸入制限で欧州委員

 トランプ政権による鉄鋼などの輸入制限措置を巡り、欧州連合(EU)の通商担当、マルムストローム欧州委員は29日、欧州議会での報告で、EUに対する月末までの適用除外の延長は「現実的に考えれば望めない」との見通しを示した。

 マルムストローム氏は、パリで31日に開かれる日米欧貿易担当相会合に出席する。米国側に対し、懸念を伝える方針だ。

 また、6月以降は米国が鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税を課さず、輸入量を制限する可能性があると指摘。制限を絶対に超えさせない「ハードキャップ」か、制限を超えた場合に関税を課す「ソフトキャップ」かも含め、トランプ米大統領の一両日中の決定にゆだねられていると述べた。(共同)