Wednesday, May 30, 2018 10:41 AM

ガソリン価格150円台 3年5カ月ぶり高値

 経済産業省資源エネルギー庁が30日発表した28日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は151円ちょうどで、2014年12月以来、約3年5カ月ぶりに150円台となった。21日時点の前回調査と比べて1円90銭上がり、6週連続で上昇した。中東情勢が不安定になり、産油国からの原油輸出が減るとの観測が強まったことが要因だ。

 米国がイラン核合意離脱と対イラン制裁を表明したことで、原油産出が落ち込むことへの警戒感が高まった。在イスラエル米大使館のエルサレム移転も加わり、先行きへの不透明感が一段と広がった。

 価格を調査している石油情報センターは、来週も小幅な値上がりを予想した。イランやベネズエラ産原油の供給減少への懸念も拡大している。センターの担当者は「石油元売りの調達コストの上昇分が、小売価格に転嫁しきっていない」と説明。今後も値上がりが続けば、企業や家計の負担増となりそうだ。(共同)