Wednesday, May 30, 2018 10:42 AM
日印、初の陸上訓練へ 中国けん制、年内に
日本、インド両政府が、陸上自衛隊とインド陸軍の対テロ共同訓練を同国北東部ミゾラム州で年内に行う方向で調整していることが30日、分かった。複数の日本の外交・防衛筋が明らかにした。日印は海自とインド海軍の共同訓練を行っているが、陸上では初めて。安全保障分野での日印協力の拡大は、南アジアで軍事、経済両面で存在感を高める中国へのけん制につながりそうだ。
世界有数の軍事費を計上するインド軍の主力は陸軍で、訓練候補地のミゾラム州は東南アジアに接し、中国に近いインドの戦略上の要衝。日印は防衛装備品の開発でも協力しており、主力部隊の要衝での共同訓練により、関係緊密化を一段と進めたい考えだ。
インド洋では中国が港湾拠点を拡大しており、海自とインド海軍、米海軍による共同訓練が定例化している。中国はインド北方のヒマラヤ地域でも影響力を広げ、北東部シッキム州の国境では昨年6月から約2カ月間、中国軍とインド軍が対峙するなど、海洋だけでなく陸上でもインドとのあつれきが生じている。（共同）
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