Wednesday, May 30, 2018 10:43 AM

日米首脳、拉致解決へ結束 6月7日、ワシントン協議

 安倍晋三首相とトランプ大統領が6月7日(米東部時間)にワシントンのホワイトハウスで会談する日程が決まった。サンダース米大統領報道官が30日未明(同29日)に発表した。6月12日のシンガポール開催が再浮上している米朝首脳会談をにらみ、情報共有を図るとともに、日本人拉致問題や北朝鮮の完全非核化へ結束して対応する方針を確認。首相は米朝首脳会談で拉致解決を訴えるよう、トランプ氏に重ねて求める。

 4月中旬にフロリダ州で会談してから約1カ月半後という短期間での再訪米は異例。米朝首脳会談へ向け、日本側の働き掛けが本格化した。菅義偉官房長官は記者会見で、会談の意義について「米朝首脳会談を前に核・ミサイル・拉致問題の解決へつながる会談になるよう、ありとあらゆる準備をするのが大事だ」と強調した。

 小野寺五典防衛相はマティス米国防長官とハワイで会談。北朝鮮の核を含む全ての大量破壊兵器と、あらゆる射程の弾道ミサイルの「完全かつ検証可能で不可逆的な廃棄(CVID)」を目指し、圧力と制裁を維持する方針で一致した。(共同)