Thursday, May 31, 2018 11:15 AM

米金融規制見直し案公表 FRB、大手にも恩恵

 米連邦準備制度理事会(FRB)は30日、金融危機を契機に成立した金融規制改革法(ドッド・フランク法)の中核である銀行が自己資金で投機的な取引を行うことを禁じる「ボルカー・ルール」の見直し案を公表した。金融機関は大手も含め規制緩和の恩恵を受けることになる。

 米議会はドッド・フランク法の改正案を可決し、トランプ大統領が24日に署名して成立した。FRBは他の金融監督当局と共にルールの見直し作業を進めていた。

 新ルールでは、金融機関の規模に応じて3段階で区分する。総資産100億ドル(約1兆900億円)以上の大手金融機関には厳しい規制を継続しつつ、一部の規制を緩和する。100億ドル未満10億ドル以上の金融機関には規制を全般的に緩め、10億ドル未満はさらに規制の負担を軽くする。(共同)