Thursday, May 31, 2018 11:19 AM

対北朝鮮、圧力維持確認へ 小野寺防衛相、米韓豪と

 小野寺五典防衛相は各国国防相らが地域情勢や防衛協力を話し合うアジア安全保障会議に出席するため、6月2日からシンガポール入りする。国際会議の場で日米韓や日米豪の3カ国会談などを相次いで実施。洋上で物資を積み替える「瀬取り」を繰り返す北朝鮮の制裁逃れを念頭に監視強化で一致するほか、圧力の維持方針を改めて確認する意向だ。

 12日開催が再浮上する米朝首脳会談をにらみ、北朝鮮の対話姿勢は国際社会の圧力の効果だとして、核・ミサイル廃棄の実現に向けて関係国の結束を示す狙いがある。

 国際会議自体は1〜3日の日程。小野寺氏のシンガポール滞在中、昨年10月以来となる日米韓防衛相会談を実施する見通し。日韓2国間の防衛相会談も調整中で、日本は「それぞれの政策をすり合わせる大変重要なタイミング」(小野寺氏)と位置付ける。日本人拉致問題について米韓と認識を共有し、両国が北朝鮮と協議する場合などに議題として取り上げるよう働き掛ける方針だ。(共同)