Thursday, May 31, 2018 11:19 AM

金正恩氏、ロシア外相と会談 米朝会談にらみ連携強化

 ロシアのラブロフ外相は31日、北朝鮮の首都平壌を訪問し、金正恩朝鮮労働党委員長と李容浩外相と相次いで会談した。金氏に訪露を要請し、金氏はロシアと常に対話の用意があると表明した。インタファクス通信によると、金氏がロシア要人と公式に会談するのは初めて。6月12日開催で調整が進む米朝首脳会談をにらみ、ロシアとの連携を強化する狙い。

 これで核問題を巡る6カ国協議参加国で、首脳や政府高官が金氏と会談していないのは日本だけとなり、北朝鮮の「日本外し」がより鮮明になった。金氏がラブロフ氏を厚遇し、対話に前向きな姿勢を示したことで、プーチン大統領との初会談実現の可能性が高まった。ラブロフ氏はプーチン氏の親書を手渡した。

 金氏はラブロフ氏に対し「朝鮮半島の情勢は対話の方向へと急速に変化している」と説明した。「米国の覇権に対抗するプーチン氏を高く評価する」と述べた。(共同)