Thursday, May 31, 2018 11:19 AM

正恩氏側近、米長官と協議 首都でトランプ氏に親書も

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の側近、金英哲党副委員長が30日、ニューヨークに空路到着した。ポンペオ米国務長官と夕食を共にして、史上初の首脳会談実現へ協議した。両者は31日も会談し、調整は大詰めを迎えた。トランプ大統領は31日、記者団に対し、協議は順調だとし、米朝首脳会談が「6月12日に行われると期待している」と表明。北朝鮮代表団が正恩氏の親書を持って6月1日に首都ワシントンを訪れるとの見通しを示した。

 北朝鮮指導部の要人の訪米は、2000年10月にクリントン大統領(当時)と会談した趙明禄・国防委員会第1副委員長(当時、故人)以来、約18年ぶり。6月12日まで2週間を切り、非核化の手順や、北朝鮮が見返りとして求める体制保証などを巡り、大筋合意を図れるかが焦点だ。

 英哲氏は北京からニューヨークの空港に到着後、警察車両に先導され国連本部近くのホテルに入った。ホテル前で待ち構えた大勢の報道陣からの呼び掛けには応じなかった。夕食会はホテルとは別の場所で開かれ、協議は約1時間半で終了した。(共同)