Tuesday, June 05, 2018 11:39 AM

首相、改ざん防止指示 森友踏まえ公文書閣僚会議

 安倍晋三首相は5日、公文書管理に関する閣僚会議を官邸で開き、学校法人「森友学園」を巡る財務省の文書改ざんや自衛隊の日報隠蔽などの不祥事を踏まえ、全閣僚に再発防止策の取りまとめを指示した。1カ月をめどに具体策をまとめる方針。4日に発表された改ざん問題の調査報告を受け、迅速に管理強化に取り組む姿勢を示す狙いがある。

 首相は「反省すべきは真摯に反省し、公文書管理の適正を確保するため、必要な見直しを政府を挙げて徹底して実施する」と強調。職員の意識改革や電子決裁システムへの移行促進などの具体化を急ぐよう求めた。

 菅義偉官房長官は記者会見で「可能なものについては1カ月をめどに具体的な対応策を示したい」と述べた。公文書管理を担当する梶山弘志行政改革担当相は不祥事を起こした財務、防衛両省へのヒアリングを実施する考えを表明。野田聖子総務相は電子決裁への移行の加速化方針を今月末をめどに定めると明らかにした。(共同)