Tuesday, June 05, 2018 11:40 AM

スバルで新たな燃費不正 社長経営退き責任明確化

 SUBARU(スバル)は5日、燃費や排ガスの検査データの改ざん問題に関して新たな不正が判明し、再調査すると発表した。不正があった台数は従来の903台から1551台に拡大し、今後も対象は増える可能性がある。経営責任を明確にするために吉永泰之社長は6月22日付で最高経営責任者(CEO)を辞任して代表権のない会長に退く予定で、経営からは事実上身を引く。

 国土交通省が5月16日に実施した立ち入り検査をきっかけに、国が定める規定通りに燃費の測定試験をしていなかったことが分かった。再調査は社外の専門家に委託し、リコール(無料の回収・修理)を実施するかどうかは調査結果を踏まえて判断するという。

 東京都内で記者会見した吉永社長は「お客さまにさらにご心配をおかけし、心よりおわびする」と謝罪。社内で他に不正がないかどうかについては「全くないという自信はない」と述べた。(共同)