Tuesday, June 05, 2018 11:43 AM

「完全非核化」明記要請へ 日本政府、G7首脳宣言で

 日本政府は8、9日にカナダ東部シャルルボワで開かれる先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で、北朝鮮の「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」の必要性を首脳宣言に明記するよう求める方針を固めた。安倍晋三首相が日本人拉致問題の即時解決要求を盛り込むことも要請する。複数の日本政府関係者が5日、明らかにした。12日にシンガポールで開催予定の米朝首脳会談の成功に向け、G7が結束して後押しする姿勢を国際社会にアピールしたい考えだ。

 北朝鮮に拉致問題進展への取り組みを促し、日朝協議の実現につなげる狙いもある。G7が4月の外相会合の共同声明に入れた、北朝鮮への「最大限の圧力を維持する」との文言は、トランプ大統領の意向を踏まえ、首脳宣言への明記を求めるか最終判断する。

 首相は6日午後、米国とカナダ訪問へ出発する。ワシントンで7日午後(日本時間8日未明)にトランプ氏と会談し「最大限の圧力」との言葉を使いたくないとした発言の真意を確認。北朝鮮非核化へ擦り合わせる意向だ。(共同)