Wednesday, June 06, 2018 11:01 AM

米朝、共同文書へ交渉 6カ国協議声明を念頭

 トランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による首脳会談に向けた事前協議で、12日の会談に合わせて発表する共同文書の作成を米側が目指し、米朝間の交渉が進んでいることが6日、分かった。米政府関係者が明らかにした。史上初の会談は北朝鮮の「完全非核化」にどこまで踏み込めるかが焦点で、米側は北朝鮮が核放棄を約束した2005年の6カ国協議共同声明を念頭に置いている。

 トランプ氏は1日、首脳会談で何かに署名する考えはないとも語っている。非核化交渉は難航しており、共同文書を発表できるかは予断を許さない。

 首脳会談では共同文書などの形で成果を発表することもあるが、米朝会談は初めてで前例がない。非核化の措置や朝鮮戦争の終戦宣言などの議題は、米朝関係の根幹に関わる問題で会談の行方は見通せない。(共同)