Wednesday, June 06, 2018 11:04 AM

EU、7月から報復関税 米製品、3600億円分

 欧州連合(EU)は6日、鉄鋼などの輸入制限を実施した米国の製品に対し、7月から報復関税を導入すると発表した。既に総額64億ユーロ(約8300億円)を対象に追加関税を課す案を公表しており、このうち即座に適用するとした最大28億ユーロ(約3600億円)分が対象となる。

 米輸入制限はカナダ・シャルルボワで8、9両日に開かれる先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)の経済分野の最大焦点。EUが開幕直前に報復姿勢を打ち出したことで、激しい議論が交わされるのは必至だ。

 EU欧州委員会のマルムストローム委員(通商担当)は「米国による一方的で違法な決定に対するふさわしい対抗措置だ」との声明を出した。米国の保護主義的な政策に端を発した貿易摩擦が一層激化する。(共同)