Thursday, June 07, 2018 11:08 AM

膠着半年続けば買収撤退も ゼロックスと再交渉余地

 富士フイルムホールディングス(HD)の古森重隆会長は7日、共同通信などのインタビューに応じ、暗礁に乗り上げているゼロックスの買収で膠着状態が半年間続けば撤退も選択肢になるとの考えを示した。「数カ月から半年間に何もなければ仕方がない」と述べた。ただ事態の進展に向け、ゼロックス新経営陣と再交渉の余地があるとの見解も表明した。

 富士フイルムグループのトップとして買収計画をけん引してきた古森氏が撤退の可能性に言及したのは初めて。

 これまでに示した買収案に関しては「今考えられる唯一の案だ」と自信を示し、買収契約の履行を求める姿勢に変わりはないことも強調した。「互いにメリットのある提案が来れば検討することもやぶさかではない」とも述べ、ゼロックス新経営陣と協議することを検討するとした。(共同)