Thursday, June 07, 2018 11:09 AM
米、輸入制限阻止へ法案 超党派提出、成立は難しく
米議会上院の超党派議員は6日、トランプ大統領による輸入制限の乱発を阻止するための法案を提出した。大統領が安全保障上の脅威を理由に外国製品に追加関税を課す場合、事前の議会承認を義務付ける内容。ただ、上下両院が可決してもトランプ氏が署名する可能性は低く、成立は難しいとみられる。
カナダで8日開幕する先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)では、トランプ氏が発動した鉄鋼とアルミニウムの輸入制限に米以外の6カ国が反対を表明する見通しだ。法案提出は、サミットを前に米議会内でも輸入制限への反発が広がっていることをアピールする狙いがありそうだ。
法案を提出したのはコーカー外交委員長(与党共和党)ら与野党議員10人。トランプ氏は米通商拡大法232条を根拠に鉄鋼とアルミに高率の追加関税を課す輸入制限を発動したほか、自動車の輸入制限も検討している。コーカー氏は声明で「トランプ政権は議会が大統領に委任した232条に基づく権限を乱用している」と批判した。(共同)
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