Thursday, June 07, 2018 11:10 AM

米輸入制限、正当と主張へ サミットでトランプ氏

 トランプ大統領が、カナダで8日から開かれる先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)で鉄鋼輸入制限などの米通商政策は正当なものだと主張する見通しになった。経済政策の司令塔を務めるクドロー国家経済会議(NEC)委員長が6日の記者会見で明らかにした。輸入制限を批判する他の6カ国との対立の構図が鮮明になった。

 米政権は鉄鋼とアルミニウムに追加関税を課す輸入制限の対象にカナダ、メキシコ、欧州連合(EU)を追加。自動車に追加関税を課す輸入制限策の検討も指示しており、米国に完成車を多く輸出する日本も標的になるとの見方が出ている。

 クドロー氏は「トランプ大統領は貿易(不均衡)に関し、米国を守るため必要なことは何でもする」と述べ、「関税はそのための手段であり、大統領は真剣だと理解すべきだ」と強調した。(共同)