Friday, June 08, 2018 11:11 AM

カジノ法案13日可決の構え 与党、8日は採決見送り

 衆院内閣委員会は8日、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法案の採決を見送った。理事会で与党は同日中に採決すべきだと主張したが、野党は「審議が不十分」として拒否した。与党は譲歩し、次の委員会定例日である13日の可決を目指す構え。20日までの会期を延長する方針で、延長幅を巡る与野党の神経戦が続きそうだ。

 自民党の岸田文雄政調会長は記者会見で「採決のタイミングは国対の判断。重要法案なので、成立へ全力で努力する」と述べた。立憲民主党の阿部知子氏は取材に「カジノを賭博罪から免責するにはこの法案内容では不十分。問題点をさらに審議したい」と話した。

 今回の採決延期の背景には、10日投開票の新潟県知事選へのマイナス影響につながりかねないという与党内の慎重論のほか、衆院通過しても参院側の内閣委では複数の別法案を審議中で、すぐにはIR法案の質疑に入れない事情もあるとみられる。(共同)