Friday, June 08, 2018 11:12 AM

米中ハイテク対立、今後も ZTE和解、見えぬ沈静化

 中国の通信機器大手、中興通訊(ZTE)の制裁解除に向けて米中両国間の和解が7日成立したが、ハイテク分野をめぐる米中間の主導権争いは今後も続きそうだ。中国は今回の問題をきっかけに、先端技術を外国に依存している状況への危機感を強めている。米中間で懸案の一つが決着したのは確かだが、通商摩擦が沈静化する兆しは見えない。

 国営通信の新華社は7日、「ZTEは生き残る望みを得たものの、相当重く悲痛な代償を払った」との論評を配信。「法規制を軽視したことへの当然の報いで、グローバル展開する中国企業は今回の件を教訓とすべきだ」と戒めた。

 中国メディアによると、ZTEは7日夜、社員向けにメッセージを発し「社として法令順守や経営に問題があった」と非を認めた上で「今後は再発防止に努める」と強調した。(共同)