Friday, June 08, 2018 11:14 AM

三菱マテ、JIS取り消し 不適合のコンクリ出荷

 三菱マテリアルは8日、香川県直島町の直島製錬所で日本工業規格(JIS)に適合しないコンクリート原料を誤ってJIS製品として出荷していたと発表した。JIS認証機関の日本品質保証機構は同日、JIS認証を取り消した。品質管理体制の重大な不備に当たると認めた。

 グループによる一連のデータ改ざん問題に関連して、三菱マテリアル本体で品質問題が明確になったのは初めて。臨時の品質検査を実施して4月に問題を把握していたが、公表していなかった。

 生コンクリートなどに使う「銅スラグ骨材」で、試験結果をチェックする際の見落としでJIS規格外の製品を合格としたり、必要な再試験をせずに出荷したりしていた。2015年1月から18年5月にかけての納入分で判明した。(共同)