Friday, June 08, 2018 11:15 AM

トランプ氏、G7早退 米朝会談に注力、孤立鮮明

 サンダース米大統領報道官は7日、トランプ大統領がカナダ開催の先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に最後まで参加せず、早期に退出すると明らかにした。史上初の米朝首脳会談が実施されるシンガポールに向かう。米国の孤立が際立ちそうだ。

 鉄鋼の輸入制限など米政権の保護主義的な通商政策に関係国が反発し、フランスのマクロン大統領らはサミットで米国抜きの合意も辞さない意向を示していた。トランプ氏は、批判の矢面に立たされるのが必至のサミットを早く切り上げ、米朝会談での成果を確実にしたい考えとみられる。

 ホワイトハウスによると、トランプ氏はサミット終了前の9日午前には会場を離れる予定で、気候変動問題や海洋問題をテーマにしたセッションへの出席を取りやめる。サミットの成果文書に署名しない可能性もある。サミットは9日午後に閉幕する。(共同)