Friday, June 08, 2018 11:15 AM

北朝鮮非核化、譲歩せず 12日会談へトランプ氏

 トランプ大統領は7日、史上初の米朝首脳会談を前に「北朝鮮が非核化しないのは受け入れられない」と述べ、最大の焦点である非核化で譲歩しない姿勢を強調、会談が不調に終われば「最大限の圧力」をかける従来の政策に回帰する考えを示した。米政府関係者によると、トランプ氏は1期目の任期が終わる2021年1月までの非核化実現を追求しており、金正恩朝鮮労働党委員長から核放棄に向けた具体的な日程を引き出したい考えだ。

 トランプ氏は安倍晋三首相との会談の冒頭、12日に開かれるシンガポールでの米朝首脳会談について「準備はできている。記念写真を撮るだけの場にはならない。実り多い会談になる」と語った。同時に北朝鮮に対し、非核化の意思を明確な形で示すよう念押しし、対応に満足できなければ「退席する用意が十分ある」と強調した。

 制裁については「(現状も)極めて強力だが、さらに追加できる。現時点では追加しないが、いずれ起こり得る」と述べ、会談の結果次第で制裁強化もあり得るとけん制した。(共同)