Friday, June 08, 2018 11:17 AM

朝鮮戦争の「終結」検討 米朝会談でトランプ氏

 トランプ大統領は7日、シンガポールで12日に開く北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との会談で、60年以上休戦状態にある朝鮮戦争の終結合意を検討していると明言した。将来の米朝国交正常化に期待を示し、会談が成功すれば金正恩氏を米国に招待する考えも表明した。安倍晋三首相との会談後の共同記者会見で語った。ロイター通信は8日、金正恩氏が10日に空路でシンガポール入りすると伝えた。

 トランプ氏は安倍氏との会談の冒頭「北朝鮮が非核化しないのは受け入れられない」と譲歩しない姿勢を強調、会談が不調に終われば「最大限の圧力」をかける従来の政策に回帰する考えを示した。

 ポンペオ国務長官も記者会見し、米朝首脳会談後に韓国と中国を訪問すると発表した。韓国で康京和外相や訪韓する河野太郎外相と会談し、米朝首脳会談の結果を伝える。中国指導部には対北朝鮮制裁維持の重要性を説明し、非核化実現まで制裁を緩めないよう、くぎを刺す狙い。(共同)