US Frontline News

Monday, June 11, 2018 10:27 AM

米朝後に日米首脳電話会談　トランプ氏が拉致説明へ

　安倍晋三首相は12日のシンガポールでの米朝首脳会談後、トランプ大統領と電話会談を行う方向で調整に入った。河野太郎外相が11日の参院決算委員会で明らかにした。首相はトランプ氏から日本人拉致問題に関する協議結果の説明を受ける。現地に派遣された日本政府チームは同日、米代表団に密着し、米朝会談当日の情報共有をにらみ意思疎通を図った。

　日本側は会談が成功した場合、自らの情報発信を通じ、対北朝鮮圧力路線を堅持してきた日米の緊密連携が実を結んだと内外にアピールしたい考え。対話路線に傾斜する韓国も政府チームをシンガポールに派遣し、情報収集と発信を目指している。世論をリードしたい日韓が「情報戦」を繰り広げる可能性もある。

　米朝会談について、菅義偉官房長官は11日の記者会見で「まさに歴史的会談と呼べるものとなるよう、さまざまなルートを通じてしっかり協力する」と述べた。河野氏は決算委で、米朝会談後の自らの対応に関し、訪韓して日米、日米韓外相会談にそれぞれ臨むとの見通しを示した。（共同）