Tuesday, June 12, 2018 11:18 AM

高プロ、提出前聴取は1人 5社12人、勤務先同じ人も

 働き方改革関連法案に含まれる「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」について、前身となる法案が国会に提出された2015年4月3日以前に、厚生労働省が対象となりうる専門職1人にしかヒアリングをしていなかったことが12日、分かった。厚労省が同日、参院厚労委員会理事会に開示した。

 厚労省が高プロについてヒアリングをしたのは計5社12人。実施時期はこれまでの説明を一部修正し、15年3月31日が1人、同年5月11日に2人。今年1月31日が6人、2月1日が3人だった。同じ会社で複数人に聴いたケースが4社あった。

 社民党の福島瑞穂氏は12日の参院厚労委で「ものすごい手抜きで、まとめて(同じ会社の人に)聴いている。これでどうしてみんなの声を聴いたと言えるのか」と批判。12人中9人は人事担当者が同席していたことに対し、言いたいことが言えなかったのではないかと調査方法を問題視した。(共同)