Thursday, June 14, 2018 10:51 AM

FRB、9月利上げ方針 景気に自信、12月も実施か

 米連邦準備制度理事会(FRB)は13日、年内に利上げをさらに2回実施するとの見通しを発表した。景気の先行きへの自信が背景にある。まずは9月に実施する方針で、12月にも金利を引き上げる方向で検討するとみられる。年末の政策金利は年2.25〜2.5%に達する可能性が高い。

 FRBのパウエル議長は13日の記者会見で「利上げペースが速すぎても、遅すぎても、景気に悪影響を及ぼすことは歴史が示している」と述べた。利上げ加速に前向きなFRBの姿勢が、6月から10年目に突入した米景気の拡大に冷や水を浴びせる可能性もある。

 FRBは今年3月の時点で年内の利上げを計3回と想定したが、「米経済はとても好調」(パウエル氏)なことから、4回に上方修正した。今年は既に3月と6月に利上げを決めており、残りはあと2回。2019年は3回、20年は1回の利上げをそれぞれ見込んだ。(共同)