Thursday, June 14, 2018 10:53 AM

米メディア、生き残り合戦 新興勢力、大手脅かす

 メディア・娯楽大手コムキャストが13日、メディア大手21世紀フォックスの娯楽部門を650億ドル(約7兆1700億円)で買収すると提案した。巨額の資金を投じて映像コンテンツを強化するネットフリックスなどの新興勢力に脅かされ、コムキャストなど大手は有力作品の取り込みを図る。業界は生き残り合戦の様相を呈している。

 21世紀フォックスは昨年12月、ウォルト・ディズニーに娯楽部門を売却することで合意した。ディズニーはネットフリックスへの新作映画の供給を終了し、2019年に新作映画を直接配信するサービスを始める予定で、大手同士が21世紀フォックスのコンテンツを奪い合う形となる。

 ネットフリックスは英女王エリザベス2世の治世を描いた「ザ・クラウン」といった人気ドラマをつくり、3月末時点で世界で1億2500万人の加入者を獲得。18年は最大80億ドルの番組制作費を投じる。(共同)