Thursday, June 14, 2018 10:54 AM
医療費未払い、再入国拒否 訪日客の患者、来年度にも
訪日した外国人が病院にかかった際に医療費を支払わないまま帰国したり、言葉が通じなかったりする問題に対応するため、政府は14日、東京五輪・パラリンピックが開催される2020年度までに取り組む総合対策をまとめた。未払いの外国人の再入国を拒否することが柱。観光政策を進める中で、医療機関と訪日客双方の負担を減らすのが狙いだ。
厚生労働省の調査によると、15年度に外国人患者を受け入れたことがある医療機関のうち35%が医療費の未払いを経験していた。未払い防止のため、医療機関が保有する情報を厚労省から法務省に提供し、入国時の審査に活用。過去に一定額の未払いがある外国人は厳しく審査し、再入国を原則的に拒否する。19年度にも運用を始める方針。
両省で入国拒否の基準額など詳細を詰める。英国では500ポンド(約7万4000円)以上の未払いがある場合は再入国拒否の対象としており、こうした事例も参考にする。(共同)
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