Thursday, June 14, 2018 10:55 AM

農政局7人、OBに便宜 震災復旧工事の入札不正

 農林水産省東北農政局(仙台市)が発注した東日本大震災後の農地復旧工事の入札を巡り、農政局の現役職員7人が建設業者に天下りしたOBの働き掛けを受け、便宜を図っていたことが公正取引委員会の調査で14日分かった。公取委は同日、農水省に改善を求めた。

 斎藤健農相は記者会見し「極めて遺憾」と陳謝。再発防止策と関係職員の処分を速やかに実施する考えを示した。

 また公取委は同日、OBを通じ不正に便宜を受けたとして準大手ゼネコン「フジタ」の独禁法違反(取引妨害)を認定し、再発防止に向けた排除措置命令を出した。課徴金の対象となる談合は認定されていない。同社は「厳粛に受け止め、再発防止策の徹底を図る」とのコメントを出した。(共同)