Thursday, June 14, 2018 10:56 AM

WTO対米協議に参加要請 輸入制限反対で日欧共闘

 米国が発動した鉄鋼輸入制限を巡って欧州連合(EU)が世界貿易機関(WTO)に設置を求めている2国間協議に、日本政府が第三国としての参加を要請したことが14日分かった。日本は輸入制限に反対する立場からEUと「共闘」する姿勢を示し、自動車の輸入制限も検討するなど保護主義的な性格を強めるトランプ政権をけん制する狙いがありそうだ。

 8日付でWTOに参加意向を通知した。米国が認めれば日本も参加できる見通しで、米欧の議論を傍聴して情報収集することが可能になる。

 2国間協議はWTOの紛争解決手続きの一環。EUは1日に米提訴の手続きに入った。協議が不調に終われば、裁判の一審に当たる紛争処理小委員会(パネル)の手続きに移行する。カナダやメキシコも米国との2国間協議を要請しており、日本はこれらの協議にも参加する意向を通知した。(共同)