Thursday, June 14, 2018 10:57 AM

日朝当局者が接触 モンゴルの国際会議

 外務省の志水史雄アジア大洋州局参事官は14日、モンゴルの首都ウランバートルで開催された国際会議の場で、北朝鮮外務省のシンクタンク、軍縮平和研究所のキム・ヨングク所長と短時間接触し、拉致問題の解決に向けた日本政府の基本的な立場を伝えた。日本外務省が同日夜、発表した。

 日本外務省によると、北東アジアの安全保障問題を話し合う国際会議「ウランバートル対話」の機会に、志水氏がキム氏と非公式に意見交換した。志水氏は、拉致問題は日朝が直接向き合い、解決すべきだとの安倍晋三首相の考えを伝達。キム氏の発言については明らかにしていない。

 会議ではキム氏が講演し、12日の米朝首脳会談について「世界の熱烈な歓迎の下、成功した」と述べ、朝鮮半島での対立から「和解と平和、(地域の)繁栄」に向かうことに重点が置かれたと指摘した。(共同)