Friday, June 15, 2018 10:51 AM

米関与低下、不安払拭図る 駐日大使、経済で取引も

 ハガティ駐日米大使は15日の共同通信のインタビューで、日本人拉致問題の重要性やアジア地域における米軍の存在感維持を強調した。米朝首脳会談後、トランプ大統領が表明した米韓合同軍事演習中止や在韓米軍の縮小論を受け、日本で広がる米国の関与低下に対する不安の払拭を図った。

 ハガティ氏は「日米同盟、外交関係の強固さ」を訴える一方で、経済関係はそこまで堅固ではないとの認識を示した。「この地域の安定のためにも、より高水準の合意が必要だ」と語り、安全保障面における米国の支援を取引材料に、2国間の通商協定の締結を日本に迫る姿勢をにじませた。

 米朝首脳会談を巡っては、両国間で「(北朝鮮の核問題を)前進させるための土台となるべき実務関係ができた」「北朝鮮の振る舞いを根本的に変えた」と成果を示した。(共同)