Friday, June 15, 2018 10:52 AM

政治主張の服着て投票OK 米最高裁、州法は無効

 米最高裁は14日、政治色のある服装で投票所に行くのを禁じたミネソタ州の法律は憲法が保障する表現の自由を侵害しているとして争われた訴訟で、州法を無効とする判断を下した。保守派の原告側勝利。一部メディアはトランプ大統領支持者らがかぶる「米国を再び偉大に」と書かれた帽子の「大勝利」と伝えた。

 米国では投票所から100フィート(約30メートル)以内の選挙運動が禁じられているが、ミネソタ州などではバッジを含むいかなる政治的なものも身に着けてはならないと規定。最高裁は州法の理念を尊重しつつも「規制が広範すぎる」と判断した。

 2010年の選挙で原告側有権者が保守派運動「ティーパーティー(茶会)」のシャツで投票所へ行ったところ、州当局側に州法違反と指摘されたとして争われた。トランプ政権下で保守派判事が多数派となった最高裁では最近、保守派寄りの判断が相次いでいる。(共同)