Friday, June 15, 2018 10:53 AM

W杯開幕日に増税発表 ロシア政府に不満噴出

 サッカーのワールドカップ(W杯)が開幕した14日、開催国ロシアの政府は付加価値税を現行の18%から20%に増やし、年金受給年齢を引き上げると発表した。国民の注意がそれる機会をわざと選び、痛みを伴う財政改革案を発表したとの不満が国内で噴出している。

 大衆紙モスコフスキー・コムソモーレツの電子版は、政府が公約に反して社会全体で議論せず「重大な決定をするのに最もふさわしくないタイミング」を選んで発表したと非難した。国民が熱狂する大会が終わるころには「不人気な法案は既に下院で承認されているだろう」と皮肉った。

 ロシア・メディアは、ロシアがサウジアラビアを5-0で打ち負かしたW杯開幕戦を大々的に報道。財政改革案のニュースは陰に隠れる形となっている。(共同)