Friday, June 15, 2018 10:54 AM

日銀、大規模緩和を維持 物価上昇鈍化も強気維持

 日銀は15日、2日目の金融政策決定会合を開き、現行の大規模金融緩和策の維持を賛成多数で決めた。2%の物価上昇目標の達成が見通せない中、短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度に抑え、景気を下支えする。景気の現状判断は「緩やかに拡大している」で据え置いた。

 4月の消費者物価指数は前年同月比0.7%上昇にとどまり、伸び率が2カ月連続で鈍化している。黒田東彦総裁は決定会合後の記者会見で、目標とする物価上昇率2%に向けた「勢いは維持されている」と述べ、強気な姿勢を崩さなかった。

 黒田氏は物価が伸び悩む要因を、春先の円高進行で輸入製品の価格が下押しされたと説明。「外食などはプラス幅が着実に拡大している」と指摘し、物価の上昇基調は変わっていないと訴えた。(共同)