Monday, June 18, 2018 11:08 AM

「ゲーム障害」新疾病に WHO、生活に支障

 世界保健機関(WHO)は18日、オンラインゲームやテレビゲームのやり過ぎで日常生活が困難になる「ゲーム障害」を新たな疾病として認定、依存症の一つとして「国際疾病分類」の最新版に加えたと発表した。スマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、ゲーム依存が広がり、日本など世界各国で問題化していることが背景にある。

 WHO当局者は「概算でゲームをしている人の2〜3%がゲーム障害とみられる」と指摘。これまで正式な病名はなかったが、国際的な標準となる病気の分類に盛り込むことで「各国で診断例が増えて研究が進み、治療法確立への寄与を期待する」と強調した。

 また当局者は1日に20時間、ゲームに時間を費やし睡眠に障害が出ている若者の報告があり「身体的にもダメージを負う」と説明。治療の手がかりとして「予防が鍵になる」と指摘、早期発見のためにも家族や友人の協力が重要だとした。(共同)