Monday, June 18, 2018 11:08 AM

国数3題ずつ記述式 浪人生用問題作成せず

 大学入試センターは18日、センター試験の後継で2020年度から始まる大学入学共通テストの問題作成の方向性などを公表した。従来型のマークシート式に加え、国語と数学Ⅰ、数学Ⅰ・Aで新たに導入する記述式問題は小問を3題ずつ出す。現行の高校学習指導要領と範囲は変わらないため、前年度にセンター試験を受けるなどした浪人生向けに別の問題は作成しない方針。

 センターは11月10〜11日に全国の大学を会場に10万人規模で実施する試行調査を経て、最終的な内容を決定する。試行調査では平均正答率5割を目指して作問し、支障がなければ本番でも同様の難易度とする。

 センターによると、共通テストでは、日常生活の中から課題を発見し解決方法を考えたり、資料やデータをもとに考察したりする力を重視。教科・科目はセンター試験と変わらないが、試験時間は記述式問題が入るため国語で20分延びて100分となり、数学Ⅰ、数学Ⅰ・Aではそれぞれ10分延びて各70分となる。(共同)