Monday, June 18, 2018 11:10 AM

9月の日朝会談に意欲 首相「チャンス逃さず」

 安倍晋三首相は18日の参院決算委員会で、9月にロシアで行われる国際会議や、国連総会を利用した北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談実現に意欲を表明した。「拉致問題を解決するためには、どのようなチャンスも見逃すつもりはない」と強調。日朝会談に関し「行う以上は、核、ミサイル、拉致問題の解決に資する会談としなければならない」との考えも示した。

 9月には、ロシア極東ウラジオストクで中旬に東方経済フォーラムが、下旬にはニューヨークで国連総会一般討論演説が開催される。いずれも金氏の出席が取り沙汰されることから、立憲民主党の風間直樹氏が日朝会談の実現可能性を尋ねたのに対し、答えた。

 首相は、先の米朝首脳会談に触れ「拉致問題の解決には大きな決断が必要となる。金委員長には会談を実現した指導力がある。日朝でも新たなスタートを切り、相互不信の殻を破って拉致問題を解決したい」と述べた。同時に「最後は私自身が金委員長と向き合い、首脳会談を行わなければならない」と語った。一方で「拉致問題が解決しなければ国交正常化はない。経済協力を行うこともない」と言明した。(共同)