Tuesday, June 19, 2018 10:57 AM

「中国の一部」扱いに抗議 台湾、「企業も被害者」

 台湾外交部(外務省)の李憲章報道官は19日、日本航空と全日空が一部ウェブサイトで台湾の呼称を「中国台湾」と表記しているとして両社に抗議したと発表した。一方で「航空会社も(中国の圧力を受ける)被害者」と一定の理解を示した。

 台湾を自国の一部とする中国政府は4月、航空各社に対し、台湾の表記を「中国台湾」に変更するよう要求、中国側によると少なくとも18社が変更。台湾は「国家の尊厳」をかけて抗議しないわけにはいかず、苦しい立場に追い込まれている。

 日航や全日空の予約サイトでは12日から中国や香港の顧客向けページで台湾が「中国台湾」との表記になった。日本語や繁体字の台湾人向けのページでは中国とは別に「台湾」と従来通り表記。(共同)