Wednesday, June 20, 2018 11:04 AM

国会、7月22日まで延長 カジノ法案で攻防激化

 国会は20日の衆院本会議で、同日が会期末となる通常国会を7月22日まで32日間延長することを与党などの賛成多数で議決した。与党は重要法案に位置付ける、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)整備法案や、参院の議員定数を6増する公選法改正案の成立に全力を挙げる。立憲民主など野党6党派は加計学園問題の追及を続ける構えで、加計孝太郎理事長の証人喚問を改めて要求。会期末に向け内閣不信任決議案の提出も視野に入れており、与野党攻防が激化する見通しだ。

 衆院本会議に先立ち安倍晋三首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表が国会内で会談し、延長幅を確認した。首相は自民党の臨時役員会で「『働き方改革国会』にしっかり対応したい」と述べ、重要法案成立の必要性を強調した。

 立民など野党6党派の幹事長、書記局長らも会談し、積み残し法案を処理するための延長はあり得ないとの認識で一致。野党の反発で、21日に予定された参院厚生労働委員会や内閣委員会の開催見送りが決まった。(共同)