Wednesday, June 20, 2018 11:05 AM

国連舞台にパレスチナ攻防 米、親イスラエル鮮明に

 トランプ政権が国連人権理事会からの離脱を表明し、イスラエルの占領政策に批判的な人権理への対抗姿勢を鮮明にした。イスラエルは以前から人権理を「パレスチナ側に傾斜し、バランスを欠いている」と強く批判しており、足並みをそろえた形だ。対するパレスチナ側は近年、国連機関や国際条約への加盟申請を進めており、国連を舞台に攻防が展開されている。

 パレスチナ側はイスラエルとの和平交渉が暗礁に乗り上げる中、国際社会による事実上の「パレスチナ国家承認」に活路を見いだす狙いだ。人権理でもパレスチナに同調する国々の支援などで、イスラエル非難決議がたびたび採択されてきた。

 パレスチナは2011年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に加盟。12年には国連で「オブザーバー国家」への格上げを果たし、15年に国際刑事裁判所(ICC)、17年に国際刑事警察機構(ICPO)に加盟した。(共同)